「3LDKで家族4人、広さや収納量、問題ないでしょうか?」
「掃除機の置き場所、どうすればいいですか?」
「将来、子ども部屋を分けられるか不安です」
マンション検討中のお客様から、実際に来場される方のご相談です。
最近の福岡市内のマンションは面積が縮小傾向にあります。
2023年上期の平均面積は64.11㎡と、5年前と比べて15%も縮小しているというデータもあります。
「やっぱり広い方がいいのかな…」
「でも予算的に難しい…」
そんな葛藤を抱えている方も多いのではないでしょうか。
ですが、面積が狭い=住みにくい、は本当でしょうか?
実は、限られた空間でも工夫次第で快適に暮らしている方がたくさんいらっしゃいます。
今回は、実際にマンションにお住まいの方々の声から、みなさまの身近な悩みを解決するヒントをご紹介します。
▶住んでみて分かった「納戸」の価値
実際に弊社マンションにお住まいの28世帯にアンケートを実施しました。
(※自社にて納戸に関する収納 状況・満足度調査アンケート実施)
「納戸があって良かったですか?」という質問に対して、100%の方が「そう思う」と回答されました。
入居前は「本当に収納が足りるかな?」と不安に思っていた方も、
実際に住んでみて納戸の価値を実感されています。
▶お客様の声から見える納戸活用術
「人目に触れないので荷物を詰め込めるので良い」
「リビングに置きっぱなしにできない掃除機や季節家電も、納戸があることで【とりあえず隠せる】安心感があります。急な来客時でも慌てることがありません。」
「整理整頓ができる」
見えない場所だからこそ、逆にきちんと整理整頓したくなるという声も。
「ラベリングをして、家族みんなが使いやすい収納システムを作っています。」
「各居室以外で通常使うものを収納することができるため、比較的頻繁に利用するものを収納するのに便利」
各部屋のクローゼットは衣類中心に、納戸は生活用品中心に。
この使い分けにより、それぞれの収納効率が格段に向上します。
また、上記以外の使い方として
「パイプハンガーを追加して主人の通勤部屋着クローゼットとして使用しています」
といった活用術もありました。
▶実際に何を収納している?
アンケート結果を詳しく分析すると、納戸に収納されているものには明確なパターンがありました。
【季節もの(使用頻度:年数回)】
扇風機、ヒーター、加湿器
季節の装飾品(クリスマスツリー、雛人形など)
冬物布団、毛布
【掃除道具(使用頻度:週数回)】
掃除機(コード式・コードレス両方)
お掃除ロボット
クイックルワイパー、バケツ、洗剤ストック
【非常時・特別な時に使うもの】
防災用品、非常食
キャリーケース、ゴルフバッグ
来客用布団
【日用品のストック】
トイレットペーパー、洗剤の詰め替え
米、調味料の大容量パック
子どものおむつ(まとめ買い分)
いただいたご意見の中でも、89%の世帯が掃除機を納戸に収納(28世帯中25世帯)していらっしゃいました。
▶設計のこだわり①:納戸にコンセントを設置(お客様の声が教えてくれた「充電問題」)
「コードレス掃除機の充電、どこでしていますか?」
この質問をお客様にすると、多くの方が困った表情を見せられていました。
・リビングで充電→生活感が出てしまう
・寝室で充電→音が気になる
お掃除ロボットも同様です。
基地(充電ステーション)をどこに置くかで悩まれる方が非常に多くいらっしゃいました。
この調査結果を受けて、私たちは納戸に一つの工夫を施しました。
それは、納戸にコンセントを設置するということ。
▶「隠せる充電スペース」という発想
納戸を充電スペースとしても活用できるようにすることで、以下のことが可能となりました。
(1)コードレス掃除機の専用充電スペース
・使用後すぐに納戸で充電開始
・生活空間に充電器が見えない
・常にフル充電状態をキープ
(2)お掃除ロボットの基地設置
(納戸扉の下部をカットして出入口を確保した場合 ※プレミアプランのみ変更可能)
※建物の進捗状況により変更できない場合がございます。
・納戸に基地を設置
・自動で掃除→自動で帰還・充電
・来客時も気にならない
▶設計のこだわり②お客様の声を反映させた細かな配慮
弊社ではコンセントやスイッチをどなたでも使用しやすいようにユニバーサルデザインを採用しております。(例:高齢者の方々や車椅子利用者が使いやすいよう床下から40cmの場所へコンセントを設置)
※ユニバーサルデザインとは…年齢、性別、国籍、障害の有無などに関わらず、できるだけ多くの人が快適に利用できるように配慮されたデザインのこと
ですが、ある時、お客様から
「カップボードの背面とコンセントが干渉して隠れてしまう」
「テレビ台とコンセントの高さが同じだと干渉して配置しにくい」
こういった声が届きました。
そのような悩みを反映すべく、以下の調整を行いました。
・カップボードのコンセント位置を床下から100㎝
・テレビ台のコンセント位置を床下から25㎝
ユニバーサルデザインでありながらも、本マンションへお住まいのみなさまに少しでも満足いただけるよう、
細かな部分まで配慮しながら日々の商品企画を行っています。
▶限られた面積を最大限活用する「可動間仕切り」という発想
収納やコンセント位置の工夫だけでなく、空間の使い方そのものを見直すことも大切です。
福岡市のマンション面積が縮小している中で、私たちが提案しているのが「可動間仕切り」を活用した空間活用術です。
▶家族の成長に合わせて変化する住まい
子どもが小さいうちは:可動間仕切りを開放して、広いリビング空間として活用。
家族みんなで過ごす時間を大切にできます。子どもが遊ぶための十分なスペースも確保できます。
子どもが成長したら:可動間仕切りを閉めて、個室として活用。勉強スペースやお友達との遊び場として使い分けできます。
将来的には:在宅ワークスペースや趣味の部屋として活用することも可能です。
可変性があることにより、3LDKの機能を保ちながら、ライフステージの変化に柔軟に対応できる住まいが実現します。
▶面積の数字だけでは分からない住みやすさ
住まい選びで大切なのは、単純な面積の広さだけではありません。
・収納の配置と使いやすさ
・生活動線の工夫
・将来の変化への対応力
・設計に込められた細やかな配慮
これらの要素が組み合わさることで、限られた面積でも豊かな暮らしが実現できるのです。
▶実際に体験してみませんか?
「本当に3LDKで大丈夫?」
その答えは、お客様の暮らし方に合わせた具体的なプランを描いてみることから始まります。
▶VRCGで可動間仕切りの開閉を体験
ホームページ上で、可動間仕切りの開閉や空間の使い分けを体験できます。
→実際の3LDK可動間仕切りプランは、こちら
▶マンションギャラリーやモデルルームで実際の広さを確認
実際のマンションギャラリーや物件内に設置された棟内モデルルームで、リアルな広さや使い勝手を確認していただけます。
面積の数字だけでは分からない住みやすさを、スタッフと一緒に具体的にイメージしてみてください。
まとめ
住まいの快適さは、面積の広さだけで決まるものではありません。
28世帯のお客様の声が教えてくれたのは、「工夫次第で限られた空間も有効に使える」ということでした。
納戸へのコンセント設置、細かなコンセント位置調整、可動間仕切りによる空間の使い分けなど、設計段階からお客様の暮らしを考えた工夫により、家族が快適に暮らせる住まいは実現できます。
大切なのは、数字だけでなく、実際の使い勝手や将来の変化への対応力を総合的に判断することです。
ぜひ一度、モデルルームで実際の空間を体感してみてください。きっと新しい発見があるはずです。
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