家族で暮らすマンションを購入する際、将来的に子どもたちにそれぞれ部屋を与えることを見越して検討されるのではないでしょうか。その際に悩まれるのは、ファミリータイプマンションに多い3LDKという間取りをどう使い分けるかという点でしょう。
上の子が小学校にあがると徐々に考え始める、子ども部屋のレイアウト
幼いうちは親の目が届くところで充分だった子どもたちの生活スペースも、小学校にあがり学校の準備など持ち物を置く場所や宿題をする場所が必要になることから、徐々に部屋を与えることを考え始めるご家庭が多いようです。
低学年のうちはまだリビング学習で充分であったとしても、中学年頃からは勉強に自主的に取り組める環境づくりについて考えはじめ、高学年になれば体つきの変化のことも含めて考えざるを得なくなっていきます。
異性のきょうだいであれば尚のことですが、同性のきょうだいであっても 昔と違い、今は個を尊重する多様性の時代。小学校の6年間で プライベートスペースを設ける必要性を感じるシーンが何度か出てくることでしょう。
子どもが小さいときは一緒に楽しく過ごせるレイアウトがおすすめ
同性・異性に限らず、子ども達が小さいうちは1つの部屋を二人で使ってもそれほど問題はなく、空間を共有し一緒に楽しく過ごせるレイアウトがおすすめです。机を横並びに並べれば、寂しさを感じることなく過ごせるはずです。2段ベッドを使用する場合、独立したベッドとしても使用できるものを選んでおくと、成長してからも使用できます。
寝室を親と共有している場合、子どもたちのプレイスペースとして部屋を使用することが、リビングが散らかりすぎることもなく急な来客時に慌てることもありません。また、シーズンオフの洋服などもまとめておくと、めんどうな衣替えも簡単です。
少し成長したら間仕切りを有効活用
少し成長してきたら間仕切りを有効活用すると良いでしょう。アコーディオンカーテンや間仕切りを使用し部屋の真ん中を区切れば、それぞれのプライベートな空間を作ることができます。また、棚付きの机やシェルフなどで部屋を区切れば、細々とした収納スペースも確保できるのでおすすめです。
それぞれ違った趣味がある場合は、それぞれのスペースを好みに合わせたコーディネートにすれば満足度も上がります。ベッドカバーやクッション、壁に飾る装飾などにこだわって、オリジナリティを出しましょう。
狭い部屋はユニット家具を活用
それぞれに独立した部屋を用意できたものの、狭くてベッドと机を入れられないという場合には、ロフトベッドなどを活用すると良いでしょう。
また、子ども部屋は寝室やプライベートスペースとして使用し、学習机はリビングに置いてリビング学習にするのもおすすめです。
思春期ごろには独立した部屋を
心身ともに成長が目覚ましい思春期には、それぞれに子ども部屋を用意し、自分の部屋は自分で管理する習慣をつけさせると良いでしょう。3LDKの場合、残りのひと部屋を夫婦の寝室として活用することが多いようです。
大人のためのスペースが足りなくなったら
「それぞれに独立した空間を」と子ども部屋を作ったら、自分のためのワークスペースがなくなったというケースも多いでしょう。その場合はリビングの一角を有効活用すると良いです。ノートパソコンでの作業であれば、1〜2畳のスペースがあれば立派なワークスペースが作れます。平日には子ども達も学校へ行くため、リビングでも集中して作業に取り組むことができるはずです。リビングの角にワークスペースを作るなら、壁に向けてカウンターを設置しても良いかもしれません。間仕切り等を活用すれば、より集中できる環境が作れるでしょう。また、DENやサービスルームがあれば、収納だけでなく、小さな書斎としても活用することができます。居室ではないためコンセントがないなど不便もあるかもしれませんが、スペースの余裕になるので検討しておきたいものです。
レイアウトの工夫やリビングの有効活用で、快適な子ども部屋を
子ども部屋は、子どもの成長において大切な役割を果たしています。3LDKに住む4人家族の場合でも、工夫すれは子どもそれぞれに個室を与えることはできます。心身の健やかな成長に寄り添って、良きタイミングで準備してあげたいものです。
また、子ども部屋を準備したことで失った大人のスペースは、家の中で一番広いリビングを有効活用することで解決できるかもしれません。家具のレイアウトや間仕切りを活用し、それぞれが心地よいスペースを作りましょう。
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