2022.9.9すまい

マンションでの暮らしやすさは管理で決まる?マンションの管理形態に注目!

 

一戸建てとは異なり、様々な人が暮らすマンション。気持ちよく暮らすためにも、共有部分の清掃や設備点検などの管理が欠かせません。

エントランスの明かりがいつも明るく迎えてくれるのも、ゴミ捨て場が綺麗に清掃されているのも、全ては適切に管理されている証拠。

管理がうまくいっていなければ、暮らしの様々な部分に不都合が起こります。そこで今回は、マンションの管理について注目してみましょう。

 

 

マンションの管理形態の種類

 

マンションの管理は、住民で組織された管理組合が行うことが一般的です。

しかし、実際の管理業務は主に二つの方法で行われていることがほとんどでしょう。

 

自主管理

 

自主管理は、実際にマンションに住まう人たちで全ての管理業務を分担して行う管理方法です。

しかし、大きな作業から小さな作業まで住人の負担が大きくなる傾向があり、自主管理を採用しているのは、国土交通省「平成30年度マンション総合調査」によると日本全体のマンションの6.8%です。

 

委託管理

 

委託管理とは、マンションの管理を管理会社に委託する管理方式のことです。

委託管理には管理業務の全てを委託する「全部委託管理」と一部だけを委託する「一部委託管理」の二つがあり、国土交通省「平成30年度マンション総合調査」によると、全部委託管理を採用しているマンションは全体の74.1% 、一部委託管理を採用しているマンションは全体の13.3%と、ほとんどのマンションでは委託管理が行われています。

 

参考:国土交通省「平成30年度マンション総合調査」

https://www.mlit.go.jp/common/001287412.pdf

 

管理形態ごとのメリットデメリットとは?

 

自主管理

 

自主管理の最大のメリットは「管理費のコストが削減できる」ことでしょう。

例えば清掃ひとつとっても、自分たちで行えばコストはかかりません。

また、住民の手によって行われる管理は「定型の管理ではなく、自分たちらしい管理ができる」といったメリットがあります。

マンションの管理について考え、話し合うことによってマンション内のコミュニティが活性化し、「自分たちの住まい」と言う意識も向上することもメリットと言えるかもしれません。

しかし、その一方で、住民たちの負担は大きくなります。住んでいる人の年齢や家族構成によっては、全ての住人が管理に参加することも難しく、管理の負担が一部の人に偏り、不満が大きくなる傾向があります。

 

委託管理

 

委託管理のメリットは「住人の負担が少ない」ことです。

全てを管理会社に委託するため、緊急対応や管理会社が提供する最先端のサービスを受けることができるのも大きなメリットです。

管理組合が自分たちでリサーチしなくても、管理会社から新たな設備やサービスを提供してもらえることも多いため、住民は自分の手を煩わせることなく、安全や清潔な空間で暮らすことができます。

しかし、その分、管理費は割高です。また、管理について考えることがないため、管理やマンションに関する問題意識は希薄になりがちです。

そのため、住民のマナー向上や「物件の価値を守りたい」といった気持ちは、自主管理よりも高まりにくくなる傾向です。

 

ワンポイントアドバイス

 

どちらの管理方法にもメリットデメリットがある。

自分の年齢やライフスタイルに合わせて、自分にとってのメリットが大きいのはどちらかを考えてみるとよいかもしれません。

 

マンション管理には何が含まれる?

 

事務管理

 

管理組合の会計や、マンションの保守・修繕に関わる企画・実施の事務作業を代行してくれます。

 

 

清掃

 

マンションの共有部分の清掃は、管理がうまくいっているかどうかが一番わかりやすく判断できる部分だと言えるでしょう。

日常的な清掃はもちろん、共用部分のガラスなどの特別な清掃も含まれます。

 

 

建物や設備の管理・点検

 

住人の生活に危険や不自由が起こらないよう、建物や設備の点検管理は、マンション管理の大切な業務です。

消防用設備点検やエレベーターの点検は、法律で定期的な点検や報告が義務付けられています。

 

緊急・防犯・防災対応

 

万が一に備えるのも管理業務の一つです。火災に備えて消化器を設置する、事件や事故にそなえてAEDを設置する、不審者が侵入しないような監視や緊急対応、いざと言うときの住民への連絡なども管理業務の一つです。

また、防災訓練の実施など住民の意識向上への取り組が含まれることもあります。

 

 

管理業務

 

管理員が在中している場合には、受付対応が可能です。

居住者や来客への対応、荷物の受け取りやクリーニングなど、日常の細々とした仕事を請け負ってくれることもあります。

 

ワンポイントアドバイス

 

マンションの管理に関する細かなルールは「管理規約」によって定められています。

管理規約では占有部分と共有部分の定義や管理に係る費用負担に関すること、管理内容などが定められています。

全てのマンションに共通するものだけでなく、マンション独自のものが含まれていることもあるため、入居前には必ず目を通しておきましょう。

 

まとめ

 

部屋選びは間取りやデザインにばかり気がいくものですが、ある程度絞り込んだら管理にも注目してみましょう。

 

現在はほとんどのマンションで委託管理が行われているため、各管理会社が独自のサービスを展開していることもあります。

例えば、サンパークマンションでは、ゴミの回収も管理に含まれており、回収日にゴミ袋を玄関の前に出しておくだけで全て回収してもらうことができます。

出勤前にゴミ捨て場に足を運ぶ必要がないため、大人気の管理サービスです。

また、管理人の有無によっても管理の範囲は変わります。

入居する前には管理規約をしっかり確認し、自分が管理しなくてはいけない範囲とおまかせできる部分を理解しておくと安心です。

毎月支払う管理費は積み重なればなかなかの額になることもありますが、その費用をケチったがためにかかる負担やストレスは想像以上に大きくなるかもしれません。

「良いサービスはお金を出してでも買うもの」と便利で安心な暮らしに投資するのも、暮らしの快適性をアップするのに考え方の一つです。

 

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