2022.3.31すまい

どんな建物が住みやすい?後悔しないマンション選び3つのポイントを解説

マンションを選ぶ時、自分の占有部分ばかりに注目していませんか?気に入った間取りを探すのは大切ですが、マンションの規模やデザインを確認すれば住みやすい建物かどうかがより見えてきます。後悔しないマンション選びのための、3つのポイントを解説します。

POINT.1 マンションの規模

まずは、マンションの規模に注目してみましょう。総戸数が100戸以上の大規模マンションと、50戸程度の小規模マンションでは、立地や設備面などにそれぞれ特徴があります。まずは、それぞれのメリット・デメリットを確認しましょう。

大規模マンションのメリット・デメリット

タワーマンションをはじめとする大規模マンションは、駅近など、立地条件の良い場所に建てられることが多いでしょう。間取りもシングル向けの小さな部屋からファミリー向けの広いものまで、バリエーションも豊かな傾向があります。
ジムやゲストルーム、プレイルームなど、共用施設が充実していることも多く、低層階には商業施設が入っているなど、とにかく便利で都会的な暮らしができます。
街を代表する建物にもなり得るので資産価値も下がりにくく、将来的に売却を考えた時にも安心感があります。

しかし、資産価値が高い故に、価格は高くなります。また、充実した設備を維持するための管理費や修繕積立費も高額になる傾向です。また、住人の数が多いため、意思の統一が図りにくくなり管理規約の変更など柔軟な対応は難しくなるでしょう。

小規模マンションのメリット・デメリット

小規模マンションは、第一種低層地域など閑静な地域にも多いマンションです。周りに高い建物が少ないため、開放的な雰囲気があるでしょう。都心部に近い高級住宅街に立地する物件なら、人気も高く、資産価値も維持できるはずです。
常に多くの人で賑わう大規模マンションに比べると、住人の顔が見えやすく、落ち着いた暮らしをしたい人にはぴったりです。
角部屋率が高くなるのでプライバシーも保ちやすく、専用庭付きや広いバルコニーがあるプランなど、余裕ある暮らしをイメージできます。

ただし、戸数が少ないため一戸あたりの修繕費が割高になりがちです。また、顔見知りが増えることで、近所付き合いを煩わしいと感じる人には負担かもしれません。トラブルになった時にも逃げ場がなくなってしまうことも。輪番制の登板などがある場合には、回ってくる周期も短くなります。

ワンポイントアドバイス

総戸数の違いは、修繕積立費などのランニングコストにも影響があります。また、建物自体が持つ機能やメリットにも差が生まれます。自分たちの理想の暮らしをイメージし、まずはマンション規模を考えてみると良いでしょう。

POINT.2 優良住宅かどうか

「長期優良住宅」とは、平成24年にスタートした「長期優良住宅認定制度」の基準をクリアした建物のこと。国が定めた「長期にわたって良好な状態を維持するための配慮がしてある」という証明なので、資産価値が下がりにくく、税金や金利面でも優遇されます。

不動産取得税の控除額が増え、固定資産税の減税期間は延長、住宅ローン控除の適用など、様々な面での優遇措置が受けられれば、その後のランニングコストにも影響があるでしょう。また、将来的にリフォームする時には補助金制度を利用することもでき、耐震性が担保されているため、地震保険でも優遇されます。

長期的な資産運用を有利に進めたいのであれば、「長期優良住宅」かどうかのチェックも忘れずにしておきましょう。

ワンポイントアドバイス

長期優良住宅の認定は、マンションの場合はデベロッパーが行います。自分で認定の手続きをする必要はないのに、住人にはメリットがいっぱいです。長期優良住宅に認定された物件は多くないので、購入を検討している場合には、見つけたら早めに問い合わせるようにしましょう。

POINT.3 デザイン性

すべてのマンションは、建築家やデザイナーによってデザインされています。外観や共有部分にはコンセプトがあり、統一感を持って作られているはずです。それらのコンセプトに共感できるマンションを選べば、マンション全体が自分にとって好きな世界観にデザインされているはずです。
気に入った空間に暮らすことができれば、日々の暮らしに小さな喜びが積み重なっていくでしょう。
ただし、物件の個性が自分のライフスタイルと合わなければ、逆に住みにくさにも繋がります。「憧れの空間で暮らしたい」という気持ちも大切ですが、実際のライフスタイルと照らし合わせて考えてみることも忘れないようにしましょう。

ワンポイントアドバイス

図面や完成予想図でイメージすることも大切ですが、実際に現地に足を運ぶことでよりイメージをリアルに感じることができます。街の雰囲気やマンションの規模感を体感すれば、将来の我が家もイメージしやすくなります。また、見学会などでは未来の住人に出会うことができます。

まとめ

マンション選びは、ついつい間取り図ばかりをみてしまうけれど、マンションの全体像を見ることを忘れてはいけません。部屋そのものの良さに納得したら、建物自体の価値にも目を向け、暮らしの満足度を上げていきましょう。
また、現在の家族構成やライフスタイルだけでなく、将来の我が家にも思いをはせ、色々と想像をふくらませてみることが大切です。そうすれば、理想の暮らしと理想のマンション像が自然と見えてくるはずです。

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